
トイレしてきたの

じゃあ綺麗にしてく…うっ?!
ちょっと失礼…

失礼にゃ!
でもなんか臭いにゃ…
それは、うにがいつものようにトイレを終えたある日のことでした。
「なんか臭い……まさか……!?」
慌てて確認すると、ふわふわの長毛に💩がしっかり絡みついていました。
拭いてどうにかなる量ではなく、「緊急シャワー作戦」が始まったのです…
猫へのシャワーは「基本的に不要」と言われることも多いです。
でも、いざというときには「どう洗えばいいんだろう?」と戸惑う飼い主さんも多いのではないでしょうか?
この記事では、うにとの実体験をもとに、
- シャワーが必要になる場面とは?
- シャンプーまでするべきかどうか?
- シャワーの順番や温度のコツは?
といった「猫にシャワーをするときの疑問」を私たちなりにお伝えできればと思っています。
シャワー嫌いの愛猫とうまく付き合いたい飼い主さんのために、少しでも参考になれればうれしいです!
猫にシャワーは必要?不要?どんなときに洗うべき?
基本的にはシャワー不要

猫ってシャワーはしなくてもいいんじゃなかったっけ?
そんな声はよく聞きますし、実際そのとおり。
飼い猫の毛並みが清潔に保てていれば、基本的にシャワーの必要はありません。
特に、愛猫が短毛種なら、尚更。
というのも、猫は自分でグルーミングをし、被毛を綺麗に保とうとする生き物だからです。
さらに、飼い主がブラッシングきちんとしていれば、「洗わなきゃ!」と思うほどに汚れることは滅多にないと思います。
シャワーをするのはこんなとき!
では、どんなときにシャワーをするのか。
答えはシンプル、「それでも被毛が汚れたとき!」です。
特に長毛種の猫はケアを頑張っていても、汚れを巻き込んでしまいがちです。
そのため、長毛種の猫は、特に目立った汚れがなくとも1、2ヶ月に1回のペースでシャワーケアが推奨されています。
また、目には見えづらい汚れもあることから、短毛種でも3〜6ヶ月に1回のペースでシャワーケアが推奨されているようです。
引用:日本動物医療センター
いずれの場合も、健康で体力のある青年期の猫を想定しています。
子猫や高齢猫には、シャワーをすることが体力的な負担になることも。
そんなときは、部分洗いや蒸しタオルなどのケアを検討し、獣医師と相談のうえ方針を決めると安心できると思います!
シャンプーまで必要?汚れの種類と判断のコツ
シャンプーは、「全身の皮脂汚れやニオイをしっかり落としたいとき」に使うのがおすすめです。
ただし、汚れの程度や猫の性格によっては、必ずしもシャンプーまでしなくてもOK。
たとえば、次のような場合には「シャワーで軽く流す」or「猫用ウェットシート・蒸しタオルで拭く」程度で十分だと思います。
- 排泄後の汚れが軽く毛についた
- 短毛猫で軽い汚れがある
- 換毛期などで皮脂が気になるが、どうしてもシャンプーを嫌がる
- 子猫や高齢猫など、体力への負担が心配なとき
無理にシャンプーをしようとすると、猫にとっては大きなストレスになってしまうことも。
「本当にシャンプーまで必要か?」と考えて、猫の性格や体調に合わせて無理のない方法を選んであげるのが一番だと思っています!
体験談:愛猫に急遽シャワーをすることになった理由
我が家の「うに」は”長毛”マンチカン。

ふわふわの毛並みが魅力の可愛いやつです。
が、たまにとんでもないハプニングを起こしてくれます。
それが今回シャワーをするハメになった「💩事件」。
お尻周りの毛が伸びてきて、トイレ後に巻き込んでしまうことが増えていました。
そのため、「そろそろ刈るか…」と思っていた矢先の出来事でした。
いつも通りのトイレ後に一生懸命砂をかけて、満足気に近寄ってきたうに。
可愛い顔をしていましたが、「なんか臭いな…?」とすぐに異変に気づきました。
そしてお尻を確認したら、いや、確認するまでもなく毛にべったりと💩がついていました。
シートで拭ける量ではなかったので、急遽、浴室へ。
そのままシャワーをすることになりました。

定期的に毛をカットして汚れにくくしてあげたいですね!
シャワーから乾燥まで:我が家で気をつけている7つのポイント
我が家の愛猫「うに」に、シャワーをしてから乾燥させるまでの流れで気をつけていることを紹介します。
- シャワー前の準備を大切に
- シャワーの設定温度は38℃
- シャワーの順番は“首の後ろ→背中→腰→お尻→頭”
- シャンプーは目や口に入れない
- すすぎはシャンプーよりもしっかりと
- ドライヤーは弱風に
- 頑張ったご褒美は忘れない
シャワー前の準備
シャワーケアにおいて大切なのは、「シャワーから乾燥までを見越して準備する」ことです。
「とりあえず、シャワーをしよう!」と無計画に始めると、時間がかかり、愛猫の負担も増えてしまいます。
だからこそ、なるべくスピーディーに終わらせられるように我が家では準備を入念にしています。
- シャワーヘッド(やさしい水圧に切り替えられるもの)
- うに専用の小さな浴槽
- バスタオル(肌触りのいいもの)
- ドライヤー
- サークル(乾かすとき用)
初めてのシャワーでは、乾かすことを考えてなくて、「あ…ここからどうしよ…」と途方に暮れたことを覚えています。
愛猫を濡れたままにしてしまうと体調にも影響しかねません。
そうならないためにも、必ず「終わりを見越した準備」をしてからシャワーにのぞみましょう!

シャワーヘッドがない場合は、手動で水圧を調整したらOKだと思います!
水温の目安は38℃
準備ができたらいよいよ”シャワータイム”です。
- 給湯温度の設定は38℃
- 愛猫に当てる前に水温を手で確認
- シャワーの勢いは“手で弱いと感じる程度”に
うににシャワーをするときは給湯温度を「38℃」に設定しています。
これは、猫の平熱が38℃〜39℃程度だからです。
また、給湯温度を設定してもシャワーを出し始めてすぐは、熱くなりすぎたり、冷たくなりすぎたりすることがあります。
温度設定をしたらすぐにシャワーを当てずに、まずは飼い主の手にあてて水温が安定するまで待ちましょう。
このとき私たちは、「ぬるいな」と感じるぐらいの水温になるまで待っています。

写真挿入位置:シャワー水量:シャワーの勢いも弱めに設定し、なるべく刺激を小さくしています。
ここまでできたら、いよいよシャワーをあてていきます!
シャワーをあてる順番
次はシャワーをあてる順番です。
私たちはいつも、「首の後ろ→背中→腰→お尻→頭」の順でシャワーをあてています。
背中からあてていくのは、猫を驚かせにくく、シャワーに慣れさせやすい部位だからです。
また、猫にも皮脂腺があり、首回り〜腰回りは脂汚れが溜まりやすくなっています。
そのため、まずはここから優しく流していくことをおすすめします。
次にお尻周りや頭です。
ここはデリケートな部分なため、あまり時間をかけずに”サッ”と流すだけにとどめています。
ただし、お尻周りの汚れを落とすことが目的な場合は、愛猫の様子を見ながら少し入念に洗い流してあげましょう。
最後に顔やお腹には直接シャワーがかからないように気をつけています。
猫のお腹は、背中と比べて皮膚が薄く、特にデリケートな部位になるからです。
そのため、私たちはお腹と顔は「やらない」or「濡れた手で優しく撫でる程度」にしています。

シャンプー舐め防止のために
シャンプーをするときは、猫が舐めてしまわないように気をつけてあげましょう。
私たちはさらに、なるべく短時間で済ませるようにしています。
時間がかかると、気になったうにが舐めてしまう可能性が高まってしまうからです。
また、顔まわりを洗うときには、「目・耳・口」に入らないように特に気をつけて洗っています。
私たちは、ここまでやっても舐めてしまうこともあると考えて「猫専用の舐めても大丈夫なシャンプー」を使っています!

舐めさせないことを基本としつつ、万が一舐めてしまっても大丈夫なように、しっかり普段から準備しておくことをおすすめします!
すすぎはしっかり丁寧に
シャンプーが終わったら、すすぎの時間です。
最初のシャワータイムと同じく、温度やあて方に気をつけるのはもちろんのこと、”すすぎ”では、次の3つのポイントも意識しています!
- 泡立ちがなくなってから、さらに1〜2分
- 毛の根元までシャワーを行き渡らせるように意識
- 手で触れて“ヌルつき”が完全に取れているかを確認
すすぎ残しがあると、舐めたり、痒みの原因になったりと体調不良になってしまうことも。
そのため、「泡がなくなったから終わり!」ではなく、毛の根元まで丁寧にすすいであげましょう!
特に長毛猫の場合、毛先のヌルつきがなくなっても、根元には残っていることがあるため注意が必要です。
「シャンプーは手短に、すすぎは丁寧に!」
この意識ひとつで、愛猫の健康リスクはぐっと減らせると思います!
タオルドライは優しく”くるむ”
我が家では、シャワー後のタオルドライは「そっとくるんで水気を吸う程度」にしています。
うにはシャワーが嫌いで、シャワー後は大人しく拭かれてくれないからです。
嫌がる猫を無理に拭こうとすると、かえってストレスやケガの原因になることも。
そのため、我が家ではタオルドライは「滴らない程度に水気が吸えたらOK!」にしています。
また、大人しく拭かれてくれる子であっても、ゴシゴシ拭くのはおすすめしません。
皮膚を傷つけたり、毛が絡まる原因になってしまうからです。
だからこそ、愛猫へのタオルドライは、優しくくるんで滴らない程度に水気を吸う程度をおすすめします!

飼い主の服は毎回びしょ濡れになりますが諦めてます…
ドライヤーは熱さと風量に注意
我が家では飼い主のドライヤーでうにを乾燥させています。
そのときに気をつけていることは次の4点
- 風量
- 温度
- 距離
- 風の当て方
私たちが使っているドライヤーは、”強”だと風量が強すぎるので”弱”にしています。
温度設定は、人の地肌用の”熱すぎない温度”に調節。
また、ドライヤーの風は1箇所だけに集中しないように動かしながら、毛の流れを意識してあてています。
その際、顔などのデリケートな部分には直接風が当たらないように気をつけています。

ご褒美タイムも忘れずに!
ドライヤーが終わったら、最後はお待ちかねの「ご褒美タイム」!
愛猫との信頼関係を壊さないためにも、しっかり信頼回復に努めましょう(笑)
特に、うにのようなお風呂嫌いの猫への褒美は欠かせません。
我が家では「お疲れさま!頑張ったねぇ〜!」と声をかけながら、”ちゅ〜る”や”乾燥ささみ”を食べさせています。
信頼を積み重ねていけば、少しずつ“怖くない時間”になってくれるかもしれません。

まとめ:猫のシャワーは“無理なく・やさしく”!
猫にとってシャワーは、基本的には不要なケア。
けれど、うにのように「どうしても洗わなきゃ!」という日が、突然やってくることもあります。
そんなときに慌てずに済むよう、我が家で意識している「シャワーケアのポイント」をまとめておきます!
- シャワーは長毛猫で1〜2ヶ月に1回、短毛猫は3〜6ヶ月に1回が目安
- お湯の温度は38℃前後、シャワーの勢いは弱めに
- シャワーは首の後ろ→背中→腰→お尻→頭の順
- シャンプーは皮脂汚れやニオイが気になるときだけでOK
- ドライヤーは“弱風・熱すぎない・距離を取る”を意識
- ごほうびタイムで信頼回復
いきなり完璧にこなそうとする必要はなく、初めは「できる範囲」で無理なくすることをおすすめします!
私たちも、シャワーケアはたまにしかしないため、毎回何かしら失敗します。
それでも、「怪我をさせないこと」と「風邪をひかせないこと」の2点だけは必ず守れるように意識しています!
うにとの体験が、あなたと愛猫にとっての安心材料になれたらうれしいです!
以上、うにの飼い主せな&ぽなからでした!

酷い目に遭ったにゃ!おやつよこせにゃ!

わかってるよ〜!はい、乾燥ささみ

うみゃ。うみゃ。
今回のことは許してやるにゃ
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